【商品説明】
Sonata ・ for Wind Ensemble
商品番号:ORG99
グレード: 3.5
作曲者:岩田 学 ( イワタ・サトシ )
シリーズ:オリジナル
編成概要:吹奏楽
音源:ORGS-1003 (究極の吹奏楽 小編成コンクールvol.7【4月20日発売予定!予約受付中!】)
解説:「吹奏楽のためのソナタ・」は弦楽アンサンブルとフルートアンサンブルのために書いた「Octet」(2018年初演、指揮:大石三郎)のメロディをもとに自由なソナタ形式で書かれています。演奏人数は最低13名で演奏することが出来ますので、ごく少人数でクラシック系の音楽を楽しみながら音楽形式にも理解を深めることが出来ます。
それではこの曲の形式について簡単に解説します。
・序奏1小節 13小節
・提示部14小節 48小節
13小節のアウフタクトから始まる第1テーマ(Animato)、34小節から始まる第2テーマ(Dolce)といったキャラクターの違う2つのテーマがそれぞれ登場します。
・展開部49小節 92小節
まず49小節のアウフタクトから始まる第1テーマが様々な調性で展開します。続いて71小節から第2テーマが調性を変えて反復します。更に75小節のアウフタクトからは第1テーマと第2テーマが組み合わされてクライマックスに向かって展開します。
・再現部93小節 134小節
92小節のアウフタクトから第1テーマが再現されます。次に118小節からアルトサックスとテナーサックス及びオーボエ(オプション)のパートで第2テーマの冒頭部分が再現されます。続いて序奏のメロディが部分的に現れたのち、転調を繰り返しながらコーダに向かいます。
・終結部(Coda)135小節 148小節
曲の中で登場する2のテーマはキャラクターの違いを意識して表現しましょう。更に主旋律のパートと対旋律や伴奏のパートのバランスに注意しながら音楽が立体的に聴こえるように心掛けましょう。展開部では第1テーマ、第2テーマとも様々な調性で登場しますので、長調や短調といった調性感を意識しながら各の楽器の音色を生かして演奏しましょう。また、全的的には曲の強弱や雰囲気の変化をしっかり付けて、メリハリのある演奏になるよう心掛けましょう。
(岩田 学)
解説2 【作家プロフィール】
国立音楽大学作曲学科卒業。「第17回日本フルートコンヴェンション2015ふじのくに静岡」にて委嘱作品「Impromptu」及び「Variations on a Minuet」を発表。2016年エル・システマジャパンのメンバーによるドイツ公演において「Japanese Wind・」を聖トーマス教会で初演。またCDに収録された主な作品として、フルートカルテットの作品「木立と霧が見たもの」がフルートアンサンブル・フィオーレの演奏によるCD「La memoria del FIORE」(WKCD-0043)に収録。アルトサクソフォーンとピアノの作品「Nostalgie」が浅利真氏(サックス)と佐藤友美氏(ピアノ)の演奏によるCD「ヴォンゴレ!」(WKCD-0076)に収録。フルートとハープの作品「小さな声」と「澄み渡った空の下で」が横山聡子氏(フルート)と千田悦子氏(ハープ)の演奏によるCD「アレーズ」(SYM-0002)に収録。フルートカルテットの作品「メヌエット変奏曲」と「ヴァルト」がフルートアンサンブル・ファルベンシュピールの演奏によるCD「色彩のたわむれ2」(NACD-2209)に収録。現在、(社)日本作曲家協議会及び作曲家グループ「蒼」会員、尚美ミュージックカレッジ専門学校講師。